陽キャのお通りだ

留年の理由なんてしてから考えろ

風俗は人を狂わせる

友人が風俗で狂った。

といっても、ハマって足繁く通うようになったという意味ではない。

 

 

 

事の発端は3日前で、友人とソープランドに行った。

 

 

聞けばその友人は童貞で、僕が今まで行った東京の風俗の話で笑っているうちに興味を持ったと言う。

 

ならこの後行ってみるか、と飯を住ませて僕らの家から電車にのり繁華街に降り立ったのだ

僕は今地方に住んでいて、この辺で風俗に行くのは初めてだな、とワクワクしていたのを鮮明に思い出せる。

繁華街に着いたのは8時ごろで、ふらふらと歩きながら風俗の情報サイトを見て、どの店にするのかを決めた

 

 

 

そのお目当ての店に行くとかなり混んでいて今からだと1時間は待つらしい。

2番手の店も同じようなもので、予約しとけばよかったなと二人で言いながら賑やかな繁華街を歩いていた。

 

 

3つ目の店に入ってみようかというときに信じられないくらい刈り上げているおじさんが話しかけてきた。

東京なら怪しいぞと思い無視するところだが、情報が欲しいなと思い、話を聞いてしまった。

 

 

正直に言えば、この時点で相当ムラムラしてきていて、どんな女の子が来ようがイけるぞ、と言う感じだったので多少女の子のランクは下がっても安くて待たずに入れることを優先したくなってしまっていたのだ

 

これが間違いだった。

 

 

冷静になればすぐにわかるし、これを読んでいる人もお気づきだろうが、人気の店が混んでいる時間帯に予約なしで待たずに入れるなんて、「そういうこと」なのだ

 

 

 

 

最初はおじさんに気になるお店を伝えて、待ち時間などを教えてもらうだけのつもりだったのだが、気がつけば僕らはおじさんおすすめのお店の話を熱心に聞いていた。

 

そのおじさんおすすめのお店は風俗の情報サイトでは見たことがなく、サイトの作りも終わっていて、壁紙で優雅に飛んでいるはずの蝶が蛾にしか見えなかった

 

 

 

 

 

僕は、刈り上げ部分に白髪の混じっているおじさんの側頭部を見ているうちに判断力が失われ、「この店でいいです」と言ってしまった、これが終わりの始まりだ

 

友人はお前に任せるよ、と言ったのでおじさんはじゃあ案内しますね、と。

まあハズレを引いても誰かに話して笑いを取ればチャラかな、と今から童貞を捨てる友人の気持ちは完全に無視しておじさんについて行く。

 

歩きながら僕は「mother 2」と言うゲームの

「お金で買えないものなんて愛と友情と経験値くらいのもんよ」

と言うセリフを思い出し、経験値も買えるんだよなと考えていた

 

 

 

 

 

 

店に着くと、僕らを案内したおじさんが店の人に「さっき言った料金でお願いね」と伝えた。この頃には僕は「最初は警戒していたけど、割引までしてくれていい人だな」とまで思うようになっていて、ナンパ師について行く女の子はこんな気持ちなのだろうかと想像した。

 

待合室に入れられてお金を渡す。

店内には僕らしかいない。

 

待合室はかなり汚く、絶対に若くて可愛い女の子は出てこないだろうと言う確信があって、どう友達に話してウケようかと構成を組み立てていた。

 

 

さあ来い

 

どんな女の子だろうが今なら行けるぞ

 

 

準備ができましたと言われ、友人にじゃあ後でね、と言って部屋を出る。

 

 

汚い廊下(「路地」の方が適切)を進んで行き、部屋の前に着く

 

 

ドアが開く。嬢との対面。

 

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https://www.pokemon.jp/zukan/detail/467.htmlより引用)



ブーバーンが居た。

 

 

 体型、表情、顔、ドアを開ける手の角度。

全てが完璧にブーバーンと一致していた

 

むしろ今ではブーバーンが風俗嬢にしか見えない

 

 

どうだろう、ドアを開けるおばさんに見えてこないだろうか

これが僕が見た光景だ。

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https://www.pokemon.jp/zukan/detail/467.html

 

 

 

これならキャッチのおじさんを抱いた方が良かったんじゃないかと思うくらいに目の前の嬢が完全な「ばくえんポケモン」で、金をドブに捨てたんだな、と一瞬で全てを理解した。

 

日本語を話せるそのブーバーンは結構親しげに話してくるので、このまま何もせずに時間いっぱい話したほうが楽しいんじゃないかと思っていたのだが、「シャワー浴びちゃおっか」の一言。

 

お前、水は効果抜群だろ

やめとこうよ

 

 

 

恥ずかしながらブーバーンの全裸を見たのは初めてだったのだが、見たところ50歳くらいで、ブーバーから進化して相当時間が経っているな、という感想のみが浮かんできた。

 

へそにピアスを最近開けたらしく、腫れていて相当痛いという話をシャワー中に話してくる。

暗くてタバコ臭い部屋でそのピアスを触らされ、いっそこのまま感情を失ってしまいたいな、と思った

 

 

 

手コキやフェラをされながら、目をつぶり可愛い子のことを考える。

元カノのこと、昨日みたAV。どうにか体に与えられる刺激にのみ集中して一刻も早くイキたいと思っていたのだが、数分に一度「へそ痛てっ」の声が邪魔をするのだ

 

僕の元カノには喫煙者も、ピアスを開けている子も、ブーバーンもいなかったので妄想には限界があった。

 

 

 

乳首を舐めてくれ、と頼む。

橋本ありなが今、僕の乳首を舐めているのだと言い聞かせる。乳首を舐められながら手コキをされているとものすごい向こうにゴールが見えてきたような気がした。

 

 

挿れる?と聞かれた

ぼくが「いや、」という頃には体勢を変えていて、どうやら僕に拒否権はないらしいということに気がつく。

挿れようとするが、僕のあそこは完全に萎えきっていて入らない。

 

理由は簡単で、余計なことを考えてしまったからだ。

正常位で挿入をしている僕はヒードランに見えているのではないかと。

 

その瞬間からすごく情けなくなってきて、挿れるのは無理だと判断し、

「ここにくる前に友達と酒を飲んだから勃たないんだ」と優しい嘘をつく

 

嬢からすれば挿れた方が楽なのかもしれないが、到底続けられそうになかった。

 

 

乳首舐め手コキならイケそうだと伝え、再開してもらう。

しばらく続けていると薄い壁の向こうからドアが開閉する音が聞こえた。

 

 

 

嬢が友達と来たの?と聞く。

そうだ、と答えると、「じゃあ今出たの友達だよ」と言う。

 

そんなはずはない、自分より後に入って同じコースのはずだ。

 

なぜわかるのかと尋ねると、

「今2人しかいないから。最初は3人だったんだけど、一人子供が熱出したとかで帰っちゃった」

と。

 

なぜか涙が出そうになった。

 

 

 

そのあと乳首舐め手コキをしてもらい、やっとの事でイクことができた。

シャワーを浴び、急いで店を出る。

 

店の出口のおじさんが邪悪そうな笑顔を浮かべ、ありがとうございますと。

スーツを着ているくせにUNDER ARMOURのサンダルを履いているのがすごくむかついた。

 

店を出てすぐに「ブーバーン」で検索する。どうにか友人にどれだけ酷かったのかを伝えたかったのだ。

かざんの かこうに すむ。 1つの かざんには ひとつがいのブーバーンしかいないと いわれる。 

そのお店は赤を基調にした小汚い感じ。

確かに火山口で僕らはつがいのブーバーンになったな、と妙に納得して友人が待つというファミマに向かう。

 

 

 

今の俺ならかなりの笑いを取れるぞ、と友人を探していたのだが、

友人の悲しそうな表情と弱々しく挙げた手を見て何を言うべきかわからなくなってしまった。

 

 

一応帰り道でどんな嬢だったのかを聞くと、「80kgくらい」とだけ言っていて、友情の芽生えを感じ、僕は友情も金で買えたぞと糸井重里に毒づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今日。

 

 

 

風俗は人を狂わせる。

 

 

 

 

その友人の家に行ってしばらく談笑していたのだが、何の前触れも無く急にそいつが瞑想を始めた。

 

悟り開こうとすんな

 

 

急に訪れた20分ほどの「凪」の時間に戸惑って特に理由も言わずに友人の家を出て帰ってきてしまったのだ

 

 

 

 

これって僕が悪いんですか?

だれか教えてください